フィッシャールール、フィッシャーモードは「超早指し」のことではないよ、という話

  将棋の世界では「AbemaTVトーナメント」という名のブリッツ、超早指し棋戦が開かれ、中々に好評を博しているようです。

  この棋戦はチェスプレーヤーとしても知られる羽生竜王の発案によるものだそうで、チェス界の動向に通じており、自身も海外でのチェス大会の際にサイドイベントとして開かれるブリッツ・トーナメントに出場した経験を持つ羽生竜王らしい企画だと思います。

この棋戦では最初に与えられた持ち時間5分に一手あたり5秒を加算するフィッシャーモードが採用されています。ツイッターでの反応を見てみると、この「フィッシャーモード」「フィッシャールール」も好評らしいのですが、「フィッシャールール」を超早指しのことだと思っている方もいらっしゃるようなんですね……

 

1.フィッシャーモードは早指しのことじゃないよ!

  フィッシャーモードは、超早指しのことではありません。また、超早指しに限定して採用されるルールでもありません。

  フィッシャーモードとは、一手指すごとに残りの持ち時間に一定の「追加時間」を加算する持ち時間制度のことです。

  仮に「持ち時間2年、一手あたり1日加算」という設定であっても「フィッシャーモード」や「フィッシャーシステム」と呼ばれます。

 

2.広げようフィッシャーモードの輪

  ということで、AbemaTVトーナメントのような娯楽性の高い超早指しのプロ棋戦のみならず、プロ将棋の長時間棋戦やアマチュア棋戦にもフィッシャーモードを導入していってもいいんじゃないでしょうか!

  フィッシャーモードには

  1. 追加時間のない「切れ負け」制度に比べ、時間切れによる決着が生じにくい
  2. 早く指すほど残りの考慮時間が増える制度なので、「秒読み」に比べて直感的に考慮時間を管理できる

という優れた点があります。

棋戦・大会運営者の方々、是非ご一考を!