サッカーや卓球だけじゃない!チェスにもブンデスリーガがあるんです!

  サッカーのブンデスリーガといえば、イングランド・プレミアリーグ、スペイン・リーガエスパニョーラと並んでサッカーの世界3大リーグと言われる最高峰の舞台です。卓球にもブンデスリーガが存在し、世界トップレベルの選手たちが腕を競っています。

  ……では、チェスにもブンデスリーガ=ドイツ連邦リーグがあることはご存知でしょうか!

Die stärkste Schach - Liga der Welt | Schachbundesliga

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チェスの「ブンデスリーガ」にも世界からGMが集い、レベルの高い戦いが繰り広げられています。

 

1.沿革

  チェスのブンデスリーガは冷戦下で東西分裂していたドイツのうち西ドイツで発足しました。1974-75年シーズンから79-80年シーズンまでは四地域でクラブ対抗戦を行い、それぞれの地域で1位になったチームが決勝大会を行うという二段階形式で争われました。80-81年シーズンからは通年の全国リーグによって優勝チームを決定する形式に変更されます。

  91-92年シーズンには旧東ドイツ勢が合流。ブンデスリーガは全ドイツの統一リーグとなり、現在に至るまで運営が続いています。

 

2.現在の大会方式

  16チームが1回戦総当たり15ラウンドのリーグ戦を行います。

  各ラウンドでは各チームの登録メンバーから8人ずつが選ばれ、8つのボードに分かれて8対8のチーム戦を行います。各ボードごとに、勝ちに1点、引き分けに0.5ポイントのボードポイントが与えられ、獲得したボードポイントの多いチームが勝ちとなります。

  ラウンドの勝者にはマッチポイントとして2点、4対4で引き分けの場合は1点が与えられます。

  全15ラウンドを消化した時点でマッチポイントの合計が最大のチームが優勝となります。マッチポイントが同数の場合は全ラウンドで獲得したボードポイントの合計によって順位を決定します。

 

  また、4地域に分かれた二部リーグと女子選手のみが参加する女子ブンデスリーガも行われています。

3.主要チーム紹介

OSG Baden-Baden

ブンデスリーガ最強のチーム。登録メンバーにはフランス第1位のプレーヤーであるVachier-Lagraveや元世界王者Anand、Candidatesにも登場したAronianら世界的有力プレーヤーが名を連ねます。8番ボードまでレーティング2700超で固め、引き分けの0.5ポイントすら与えない8-0の完封勝ちを達成してしまうことも。

04-05シーズンから14-15シーズンにかけては10連覇を達成、終盤を迎えた17-18シーズンも首位を走ります。

 

SG Solingen

Baden-Badenに次ぐ強豪。15-16シーズンにBaden- Badenの連覇を止めたのもこのチームで、今シーズンも2位につけています。

インド第2位のプレーヤーHarikrishna、ハンガリー第1位のRapport、オーストリア第1位のMarkus Ruggerが主力として活躍しています。登録メンバーにはGiri、Van Wely、Van Kampen、L'ami、SmeetsとオランダのGMが多いのも特徴ですね。

 

SV 1930 Hochenheim

元世界王者Karpovがメンバーとして登録されており、年に何度かブンデスリーガの試合でこのチームの1番ボードを務めます。普段のラウンドではウクライナのPonomoriov、イングランドのHowell、インドのSasikiranらが上位ボードを務めています。

個人的には個性派のジョージアのJobavaの所属チームという印象が強く、彼の参加するラウンドには注目しています。

 

SV Werder Bremen

総合スポーツクラブ、Werder Bremenのチェス部門。サッカー部門もサッカーのブンデスリーガ1部に在籍中です。

ウクライナのAreschenko、ロシアのDubov、イングランドのMcshane、フランスのFresinetにEdouardが主力です。

地元Bremenではチェス教室や小規模大会も開いており、普及にも取り組んでいます。

 

Schachfreunde Deizisau

今季2部から昇格したチームながら、現在5位につけています。このチームの主力はドイツ国内第4位のMeierと国内第6位のBluebaumで、この2人は殆どのラウンドに参戦しています。元世界選手権タイトルマッチ挑戦者で現在はドイツで若手の指導にあたっているハンガリーのLekoも在籍しており、数試合で1番ボードを務めました。

 

 4.ブンデスリーガを観戦しよう!

  今月29日から3日間、ベルリンのMartim Hotelにてブンデスリーガ17-18シーズン最終3ラウンドが開催されます!一般公開も行われます!

www.schach2018.berlin……とはいっても、ドイツまで行くのは中々難しいので、ネット経由で観戦するしかなさそうです。

  ブンデスリーガはChess24やFollowChessなど各種棋譜中継サイト・アプリで観戦可能です。今シーズンは映像中継はない(ドイツ語の棋譜解説のみ)なので、棋譜で楽しみましょう。